ちゃんとしない
ちゃんとしなさい。
しっかりしなさい。
人様に迷惑をかけちゃだめ。
あなたは子供の頃、どのくらいこの言葉を聞いて生きていましたか?
ちゃんと、しっかりして、迷惑をかけないことは確かに立派なことですが、
ちゃんとする、しっかりする、迷惑をかけないことを「正しい行い」
ちゃんとしないこと、しっかりしないこと、迷惑をかけることを「間違った行い」だと思ってはいませんか?
私は以前までそう思っていました。
「正しい行い」こそ全て、と思っていたので、少しでもそれが出来てない人をみるとイライラし、「頑張りが足りないんじゃないか」と心のなかで他人を責めてばかりいました。
「正しい行い」をしなきゃいけないという思考が強いと、手を抜く(緩める)ことが出来なくなったり、迷惑をかけることは悪いことだと思って、助けを求めることが出来なくなったりします。
また、全部自分でしようとしたり(全部自分でしなきゃいけないと思っているから)、「間違った行い」をしている人を見張ったり探したりしているので、かなり疲れます。
「正しい行い」をするのは確かに立派なことなんですが、そればかりだと「正しさの押しつけ」を人と自分にしてしまい、自分で自分の首を絞めることになってしまいます。
ちゃんとしなくてもいい、しっかりしなくてもいい、迷惑かけてもいい
ぜひ、口に出して言ってみてください。
正しさのほうに片寄っている人は、最初はこんなこと言うなんてあり得ないと思います。(笑)
最初は難しいと思いますが、リハビリをするようにゆっくりゆっくり、言葉に出してください。考え方は少しずつ変わっていくでしょう。
そして言葉に出せるようになったら、実際にやってみてください。
やってみる、これが偏りを正す一番の方法です。
どっちでもいい。
この考えを持てるようになると、生きるのがかなり楽になります。
以前の私のような方が、少しでも楽になりますように。